ゲームデータ制作の段取り 2
ゲームデータ作成に必要なもの
ゲームデータを作る時には事前にいくつかの資料が必要になります。
基本的にはゲームの内容とか世界観とか、ゲームのデータ内容がわかるものが必要となり、データ作成者はそれらの資料をもとにしてテキストを作成していきます。
下記に記したものが必要な資料になります。これらが無い場合には、データ作成の前に下記の資料を作成する作業が必要になります。
たまに「仕様書は無いんですが、データを作成していただけませんでしょうか?」というご相談をいただいたりするのですが、その際には仕様書を作っていただくか、こちらで仕様書を作る必要があります、と説明しています。「仕様書無しでデータを作ってください。仕様書作成費用無しで」という事があった場合は......書類の依存関係を説明しなければならなくなります。何故資料が必要かは後述します。
必要なものリスト
- 企画書
- ゲーム仕様書
- シナリオ仕様書
- データベース仕様書
企画書
ゲームの概要を記述した書類。
企画書といっても、事業計画とかの情報は必要なく、主にゲームシステムやゲームの世界観が伝わるものが要求されます。
特に作成するデータを使用する箇所の、システム的な概要とプレイヤーに伝えたいフレーバーがわかるものが必要となります。
ゲーム仕様書
- プレイシステム
- 画面仕様書
- ゲーム内用語の指定
- パラメータの説明
といったような部分が必要になります。
プレイシステム
データを使う箇所は主にゲームのプレイ部分であるので、プレイ内容について説明している仕様書が必要となります。
プログラム的な仕様については必要ないのですが、画面挙動やボイス発生とか、データが実際に使用される実情が把握できるものが嬉しいですね。
画面仕様書
作成されたテキストデータが画面にどのように表示されるかを確認する為に必要です。
表示サイズから適切なテキスト表現や文言を割出します。
例えば、小さな文字をたくさん表示するウィンドウの場合、画数の多い漢字を乱用する事を避けたり、一瞥するだけで理解できる単語を使用したりするなどの判断ができるようになります
ゲーム内用語の指定
ゲーム内用語についても定義が必要です。開発時に各担当者間で修正や追加といった作業が発生するのですが、用語がまちまちな為に違う場所を修正してしまったり、余計なものを作ってしまったりして開発が混乱してしまう事が無いように、言葉の定義はしっかりしておく必要があります。
「知ってて当然」と思ってしまうと思わぬ落とし穴になる、という事がよくあります。て言うか、むしろフラグです。
パラメータの説明
使われるデータやゲーム中で使用される各パラメータの説明です。
ゲーム内で、どう処理されているかを理解する必要があるものも多いですので、各種パラメータについての説明があると、テキストを書く時に適切に記述ができます。
まだかかりそうです。続く~