ゲーム会社のスマホアプリ開発日誌 2

blog更新したら、SNSで報告するように心掛け始めました。

本業自宅警備員の私にとっては、身も張り裂けそうな思いなのですが、心身を砕いて皆様から「ありがとう」と集める社畜の鏡として普通の社会人として清水の舞台からダイブする勢いで淡々と書き込みします。

プロジェクト計画をつくるのです

最初はで最初はプロジェクト計画をごねごねとひねる事からはじめました。

プロジェクト初期はミニマム規模がベストでございますです。

船頭多くてなんとやらですから。

プロジェクトの最初は会社の目的を定めます。

これは前回のまとめでも書きましたが、

自社コンテンツの開発・公開の目的

  • 社内フローの統一
  • 会社ブランディング
  • データどり

この3つになります。

この目的を達成させる為のプロジェクトとして、「自社コンテンツ」を開発する事になります。

普通ゲームを作って売る場合は、

・お金を稼ぐ

という目的が入りますが、今回はノウハウやらブランディングイメージやらデータやらの無形資産を優先目的として、あえてお金稼ぎは外します。

(結構勇気いるんですけどね。「アプリ売ってジャンジャンバリバリ」したいじゃないですか)

プロジェクト単体で目的は複数設定すべきなんですが、相反したり多すぎる目的は削るべきかなとは思ってます。

目的は必要なんですが、当然プロジェクト達成の難易度に関わってきます。

自分のレベルと難易度を比較検討してみて、上手く頑張れは達成できる難易度設定をするのは、ゲーム屋さんの性のかもしれません。

 

余談ですが、よくエンドユーザーを「マス」と設定するのは失敗フラグだと思っていますです。

「誰に売るのか」を特化していくのがマーケティングの考えなんですが、全員に売りたいと思っていると当然どれにも特化できず、当たり障りが無いどころか全く誰にもひっかからず、全対象で敗北するのがパターンだったりしますです。

 

エンドユーザーがマスになっているコンテンツは、コアゲーマーから順番に浸透していき、一般層あたりまで浸透していった結果だったりしますです。

私はマスに売れるかどうかは、ゲームユーザーに浸透してからのマーケティングの問題なのではないかな?と思います。

色々とこれだけでいっぱい書きたくなりますが、ここいらで閑話休題。

 

プロジェクトの目的を設定したら、次はプロジェクトの計画を考えます。

最初は紙とペンで適当に書き散らかすのが私スタイルです。

紙にペンを走らせると、脳内が活性するのか、コックリさんが降臨するのか、宇宙電波を受信するのかわかりませんが、アイデアを出したり考えを整理するのが捗りますです。

プロジェクト計画

  • 会社目標
  • 年度計画からの予算・日程
  • 開発ラインの確保
  • 社内開発事業計画

難しい事を考えているようですが要は

「目的を達成するには何するの?」

「何時までにどんくらいのお金使って大丈夫?」

「誰がやるの?」

「書類にしてね。『頭の中にある』は無しね」

という事で、5W2Hを書類にして、それっぽくする事です。

 

まあ、これらをしっかりしないと後で大変な事が起きるんで、やっぱり大切な仕事です。

これやらないと具体的にどんな事態ですったもんだするかと言うと、

  • 開発も佳境で「これも実装しなさい。必ず」と追加仕様
    →死ぬ
  • 「予算も日程も足りない。何か削んなきゃ」
    →「どれも大事だから削れない」
    →ズルズルとコアラのデスマーチ
    →バグだらけのクソゲー完成
    →プロジェクト死亡
  • 現場「人増やしましょう」「予算増やしましょう」
    →プロデューサー「よくわからないからだめ」
    →プロジェクト死亡
  • 「作ったはいいけど、これでよかったんだっけ?」「さあ?」「そもそも俺ら、何したかったんだっけ?」
    →存在意義不明で死ぬ

結果どのルートもバッドエンドしか見えません。

同人ならば「良い思い出だったね」で済むかもしれませんですが、一応仕事ですしお金動いてますし、生活かかってますんで、使ったリソース分以上の成果は回収せんといかんのです。

「失敗したけど、これはこれで意味あったし、頑張った僕らを褒めてよう!」とか青春は学校でやりたいもんです。

 

てなわけで、事業計画書とにらめっこしながら社長とペン走らせて適当にプロジェクト資料を作って確認。

多分これなら失敗しても会社が潰れないであろう、と予測したら双方でOKを出す。

(社長も私も極めて勝負弱いので、失敗前提で考えます。負け組の極致w)

その後テキストで作成して社長に提出。

あまり豪華な資料は作りません。簡潔にわかりやすく。

決断が遅れると現場の負担は10倍にもなりますし、判断が複雑だと現場の混乱は10倍にもなります。ですので、素早さと簡潔さが求められます。

 

余談ですがうちでの「簡潔にわかりやすく」は

  • 箇条書き(リスト)であること
  • 定量的であること
  • 5W1H(2H)が記述されていること

が基本だったりします。

なんせ社長も私も、文章だと目が滑って頭に入らない人種ですし、「すっごく沢山」と言われてもよくわかりませんし、「かなりいい感じによろしく」言われてもトラブルの予感しかしません。

更に

  • 表にすること
  • 図にすること

があるとうれしいです。

そして必ずドキュメントに残します。

なんせ忘れやすいんで。私も社長も。

 

このblogは徒然なるままに書いてるので、わかりづらくてもすいませんとしか言いようがないです。すいません。

 


つづく

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