ゲーム会社のスマホアプリ開発日誌 32 ~チュートリアル~
最近弊社で分かった事なんですが、
「就活した社員は極少数派である」
という事。
つまり
- リクルートスーツ着て
- 会社説明会に出て
- ES書いたり面接したりして
- 会社まわって内定とる
という一連の流れで会社に入った人って滅茶苦茶少ないんですよ。
だいたい就活した言ってる社員でも
「1回、会社説明会に出ようとしたら寝坊しただけですよ」
「ハロワからってネタで採用されただけですよ」
「説明会場で着ぐるみ着て働いてましたよ」
とかそんな感じ。うんまあ知ってた。
そもそもちゃんと仕事できる人間が入る業界じゃなかったし。
かく言う私もアルバイト雑誌見てTシャツジーパンで面接に30分遅刻して「明日から来てくれ」言われたから2週間後に出社するような感じでしたし。あ、昔の話ですからね昔の。今はちゃんと知り合いづてで会社に入る感じです。
うんまあゲーム業界あるあるなんですが
- 知り合いから手伝い頼まれる
- バイトする
- 担当任される
- 社員になれと言われる
- 寝るな帰るなと言われる
ってのが典型的ゲーム業界就職ルートなんですよね。
なので就活されてる方を見ると頭を何回下げても足りない思いです。絶対偉いですよ。
チュートリアル
私ごとですが、私はプレイヤーとしてチュートリアルが嫌いです。
だって早く遊びたいじゃないですか。
よっぽど新しいタイプのゲームでない限り、だいたい知ってるわけですよ。システムなんて。
画面見て「あーこんな感じかー」と遊びたいんですね。
昔アーケードゲーム開発会社に勤めてた時に会社で言われた事は、
「100円入れてレバーガチャとボタン連打してわからんゲームは作るな」
でした。
インストカード(説明書)見なけりゃ遊べないゲームはダメなゲームと言われてましたです。
今はそこまでの事はないでしょうが、それでも私は「ぱっと見た目でわかる」ようにするべきなんじゃないかな~?なんて思ったりします。
なので、チュートリアル強制って好きじゃないんですよ。
むしろ遊びながら仕様を理解していって「解っていく過程」も楽しいな、なんて思ったりしますです。
ま、だけどそんなのはどうせ少数派だと思います。
とりまチュートリアルが必要なんでチュートリアルを実装します。
チュートリアルが必要ないようなわかりやすいシステムで、必要な箇所をチュートリアルで教導するような形が良いと思ったりします。
チュートリアルの効果
チュートリアルには、プレイ訴求効果とマーケティング効果と二つの面があります。
ダウンロードからプレイ時間を一定持たせる事で、その後のプレイ導入への訴求とする事が目的になりそうです。
ダウンロードしていきなりプレイして「なんじゃこりゃ?」からのアンインストールという流れを止める効果がある、という事でしょか。
マーケティングについてはCPA広告という「チュートリアル達成」成果報酬型の広告媒体があります。
チュートリアル達成するユーザーはダウンロードだけしたユーザーよりも定着率が高いので、定着率の高いユーザーを集めたい時に効果が見込めます。
チュートリアルはだいたい8分程度で完了できるくらいのボリュームを目指します。
具体的にはAppstoreからダウンロードを開始して、チュートリアル終了までの時間を8分程度とするのが良いみたいです。
ここいら辺はCPA広告の成果カウントにも関わるんで、マーケティング的には慎重になった方がよさげです。
もちろんプレイヤーの理解とストレスとも考慮する事になりそげです。
Wizbookでは全仕様をチュートリアルで説明する事はしない事にしました。
普段他のアプリでやってそうな仕様についてはあえて説明せず、このゲームならではのダンジョンでのバトルについての説明をする事がメインになります。
理由としては、
- チュートリアル時間
- 工数削減
- プレイヤーストレス
の関係であるという感じです。
とりまチュートリアルはこれから実装する事が色々ある、という状態。
結構手間がかかるので、がんばってもらいたいところ。