ゲームデータ制作の段取り 4
データベース仕様書
テキストデータは、設定された一連のデータフォーマットに沿って作成されます。フォーマットから外れた書き方をしますと、画面上で正しく表示されなかったり、バグが発生したりしますので、データの仕様は必ず知っていなければならないものです。
普通は一つのデータの各項目にテキストを記述する形をとります。
データとデータの仕組みについての仕様を記した書類です。
データ全体の仕様と、データの各項目について記した仕様、データの運用について記した仕様などがあります。
データはプログラムに組み込まれて出力されますので、正しいデータの形を理解することで、効果的なテキストデータを作成する事ができるようになります。
また、使ってはならない文字や、改行の位置などがわかるようになりますので、画面で見ると格好悪くなる文字の並びになったりしないようにできます。
数値データやファイルデータは取扱いませんので、ここではそれらの事は割愛いたします。
チェックすべき項目
- ユニークID
- データのリレーション指定項目
ごくごくたまにユニークIDの無いデータベースが無いものをいただいたりしてびっくりする事があります。
ユニークIDというのは、「そのデータがもつ特有の背番号」って奴で、例えばエクセルの行ごとに固有の数字を割り振る、とかそういうものです。プログラムではユニークIDを検索して、それにつながるデータを呼び出すことになります。なので、このIDが無いとプログラムでは基本的にデータ参照ができない事になります。で、これが無いデータベース仕様をいただく事があるということです。
作業者としては、シナリオプロットの仕様や、イベントリストの仕様書などにユニークIDが記述されているので、それを見てシナリオの流れやイベントの内容を理解するんですが、その大切なユニークIDが無いので、イベントとの紐付ができないor特定できず、作業者が「どのイベントにデータが対応しているのかわからんよ(涙)」という事がおきたりします。
イベントがストーリー上繋がってたり、フラグによって分岐してたりすると、作業者はイベントの流れを追わなくてはならないんですが、データの対応が理解できないと仕事として終わってます。これやばいんで、一番最初にチェックしたい所です。
もしユニークIDが無い場合は、早急に問い合わせして仕様の修正をお願いした方が良いです。というか、どうやってプログラムは処理しているんだろう…と思ったりする事しきり。
データのリレーション指定については、例えば「登場する敵キャラクターID」のような項目があった場合、そこに記述されている敵キャラクターIDとキャラクターリストの資料がないと、どんな敵が相手となっているイベントなのかわからない、なんて事になったりします。
各項目のチェックすべき仕様
- 文字数
- テキストコード
- 改行コード
- 挿入タグ・変数の仕様
プログラム上で不都合な表示がされないようにする為の仕様を確認します。
項目内部には、テキスト記述についてのルールや、画面上で表示される文字数、画面幅から割り出される、改行箇所や行数といった仕様が要求されます。
テキストコードによって使用してはならない文字のルールもあったりします。特にwebゲームの場合はテキストコードと機種依存文字の関係が重要になります。
画面サイズによって、一行で表示できる文字の数がかわります。また、一回のテキスト表示で表示できる行数も決定されておりますので、その仕様も必要です。
まだちょっと続くんじゃ
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