ゲーム開発の見積りについて考察 [4]

本当に費用はそれだけ? (3/3)

機材管理

存在するだけで発生する費用も忘れがちです。

  • 家賃、光熱費
  • 機材リース料、ソフトウェアライセンス料

など

実作業時間が短くなれば、それだけこれら費用も少なくなります。

開発のみに着目していると見落とし勝ちなものなのですが、これが非常に重たい負担になっています。極端な事を言えば「息をするだけでもお金がかかる世の中」なのです。

話はそれますが、個人外注と企業外注での工数単価が変わらない所をよく見かけます。

もちろん、発注する側からは受け取る納品物に変わりはないのですから、支払う対価は変わらない道理です。

しかし、企業は作業する人以外にも管理、営業、経営など様々な人が共同作業している集合体です。その為のハードウェアも沢山必要で必然的に工数単価は高くなります。

発注する側としては単価が高くなるのは嫌かもしれませんが、各種フォローやトラブルシューティング等信頼性の背景としてその費用になることを理解していただきたいと思ったりしています。

まあ、多少リスキーでも単価の安い個人か、安定感があるが単価の高い企業か、というゲーム性があると思っていただければ一番楽なのかな。とか思ったりもします。

開発スケジュールに入れて見ると、

一日の機材管理費が\50ならば、4日と6日では\100の差が出ます。

開発日数が少なければ、機材管理費は削減できるのです。

特に開発時期だけ機材を借り受けるならば、開発日数は特に削れるようにスケジュールや人員配置をすべきでしょう。

プロジェクトガンチャート1
作業項目 担当 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 合計
仕様書Aさん\100\100\200
シナリオAさん\100\100\200
雑誌用画面写真Aさん\100\100
広告手配Eさん\100\100
経営\50\50\50\50\50\50\300
総務\50\50\50\50\50\50\300
経理\50\50\50\50\50\50\300
機材維持費\50\50\50\50\50\50\300
合計 \1800

2プロジェクト同時進行している会社の場合、2/4の機材管理費。

一日\100として2日削減できれば\200削減できます。

プロジェクトガンチャート2
作業項目 担当 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 合計
仕様書Bさん\100\100\200
シナリオCさん\100\100\200
開発進行Dさん\100\100\100\100\400
雑誌用画面写真Bさん\100\100
広告手配Eさん\100\100
経営Fさん\50\50\50\50\200
総務\50\50\50\50\200
経理\50\50\50\50\200
機材維持費\50\50\50\50\200
合計 \1800

なんか費用が並んじゃいましたね・・・

~続く~

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