ゲーム開発の見積りについて考察 [7]

トラブル発生を事前に予測

仕事をするのは人間です。人間は必ず失敗する生き物です。

ここでは人間が失敗する、つまりトラブルが発生する要素を加えて評価してみます。

同作業2日につき1日分のトラブルが発生するという、かなり悲惨な状況を予測してガンチャートに加えてみます。

プロジェクトガンチャート1
作業 担当 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 合計
仕様書Aさん\100\100\100\300
シナリオAさん×\0
雑誌用写真Aさん×\0
広告手配Eさん×\0
経営\50\50\50\50\50\50\50\50\50\50\50\50\600
総務\50\50\50\50\50\50\50\50\50\50\50\50\600
経理\50\50\50\50\50\50\50\50\50\50\50\50\600
機材維持費\50\50\50\50\50\50\50\50\50\50\50\50\600
引継(2作業)Gさん\100\100\100\300
引継シナリオGさん\100\100\100\300
雑誌用写真Gさん\100\100
広告手配Eさん\100\100
仕様変更仕様Gさん\100\100
仕様変更シナリオGさん\100\100
合計 \3,700
プロジェクトガンチャート2
作業 担当 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 合計
仕様書Bさん\100\100\100\300
シナリオCさん\100×\100
開発進行Dさん\100\100\100\100\100\100\600
雑誌用画面写真Bさん\100\100
広告手配Eさん\100\100
経営Fさん\50\50\50\50\50\50\300
総務\50\50\50\50\50\50\300
経理\50\50\50\50\50\50\300
機材維持費\50\50\50\50\50\50\300
引継ぎ(1作業)Gさん\100\100
引継シナリオGさん\100\100
仕様変更・仕様書Bさん\100\100
仕様変更・シナリオGさん\100\100
合計 \2,800

日程を組むときに陥りがちなのが、トラブルやミスの見込みを入れ忘れることがあります。

人間なので必ずミスはします。誰が悪いかとかそういう問題じゃありません。

生理現象だったり、ダンプカーが突っ込んできたり、異世界から美少女がやってきたり、本人の責任外のトラブルだってあります。

プロジェクトを管理設計する人は、そこらへんも考えて日程を考えると良いのかなとか思います。

そして、トラブルが発生した際の体制についても、ある程度タフである必要がありますし。

一人だけでプロジェクトを頑張っていると、ミスやトラブルが起きたときに一人でトラブルシューティングをしなくてはならないのと、チェック機能が弱くなるのとで、トラブル耐性が極めて低くなりがちですしね。

そしてトラブルシューティングをしている筈がそのまたミスを重ねて・・・とスパイラル状態に堕ちてしまうこともままあったりして。

複数の人間がいれば、問題点を補いあうこともできます。

分担ごとに担当者がいれば、トラブル箇所を特定してトラブルシュートしている部分以外は作業続行できます。

見積りをご覧になればわかりますが、トラブルを見積ると急に見積額が変化するのが驚き。

~続く~

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