国産ゲームの海外進出における課題 1/4
9/1にCreative ConnectionTokyo主催「ネットワーク系ゲーム事業者向け海外展開支援セミナー」が秋葉原ダイビルで行われました。
その中で「国産ゲームの海外進出における現状と課題、対策について」と題してコンサルタントとして海外市場進出支援等をされている株式会社カイオス代表取締役 記野直子さんの講演がありました。
国産ゲームを海外に売る時に犯しがちな間違いから、今後どのようなスタイルが必要とされるのかを、結構フランクな感じで説明されていました。
講演内容から私が感じた事を雑多に記していきます
国内と海外市場の違い
日本は卸が強く、海外は小売が強い。
海外の場合オープン価格のせいで売れないソフトなんかは、初回$59.99→一週間後$39.99→次週$9.99なんて派手な値崩れがおきたりして、メーカーのいう事を聞いてくれないとか。
まあ日本でも購入する権利があればワゴンで安く買えますよね(笑)
ダウンロード販売が活発で、インフラがあまり整っていなくても日本よりも進んでいるそうで、私が思うには、米国の場合は家から小売店までの距離的な理由もあるのかもしれないですね。
国内と海外の契約書の感覚
日本の場合「仲良くやりたいからもめないではじめようよ」というメンタルが「契約はあとまわし」「契約は口約束で臨機応変に」というスタイルになりがちという指摘がありました。
「契約書」って人を騙す道具ってイメージがつきまとっているのか、契約書を交わす際にギスギスして人間関係が壊れてしまうのではないか?という恐怖感がわいてしまう人もいるのは確か。
海外の場合は「どんなに契約に時間をかけても、契約してから仕事」というのが普遍。
そもそも契約書はもめた時のためにあるのですから、一言一句ちゃんと確認すべしとの事。
自分の権利は自分で守る。契約書はその為の道具。著作権、商標などはきちんと把握すべしだそうです。著作権、商標関連について勉強するのは当然なのですが、法務に詳しい人とか、法律事務所の方とかにチェックしてもらえるようにしておくのが良いでしょうね。
私の経験からすると、ミスしやすいのは...
- 仕事が慌しく、あれもこれもやらなきゃ!
- なんか文字細かい!見慣れない言葉!ややこし!
- あーあーあー時間がない!!!
- あばばばばばばばばば
って時なんですよね。
できれば詳しい人にチェックしてもらって、内容を口語で翻訳してもらうのも良いと思います。
もちろん、時間がある時は自分でチェックして、勉強も常日頃からするのは当然ですけどね。
~続く~
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