国産ゲームの海外進出における課題 3/4
日本は日本のコンテンツを作ろう
欧米市場向けにシフトして企画から練るという失敗を日本企業はよくしてしまうそうです。
例えば「欧米ではマッチョでアクション性が高いもの(FPSとか)が人気。そうじゃないと売れないから、そういうのを作って売ろう」というもの。
海外の方曰く「日本で売れないもの、評価されないものは、海外でも評価されない」だそうで「日本でしっかり評価されたものをこちらで売って欲しい」そうです。
海外の「ヘンテコ日本」から学ぼう
確かに海外の人が作ったナゾの日本人表現を見ると、違和感が半端ないです。(今となってはヘンテコ日本系もジャンルの一つとして受け入れてしまえているのは、日本の懐のデカさなんでしょうけど...)
海外の人からヘンテコアメリカンとかヘンテコヨーロピアンをわざわざ日本製で買う程マニアックな人は少ないと思います。
余談ですが、フォントの世界でもGaramond、Bodoni、Futura等によってヨーロッパ各国の地域性があったりして、凱旋門にBodoniを使ったデザインをしてしまうと、さながら東南アジアの不思議な日本語Tシャツを見たような違和感を感じるのかな?とか思ったりしています。
アメリカ人が作った鉄砲使ったゲームは日本人が作った日本刀使ったゲームみたいなポジションなので、簡単にマネできないし、ヘタなマネして「わかってない」と怒られたくないですよね。
日本ファン向けに作るものもありでは?
記野さん曰く「日本ファン向けに作るものもありでは?ニッチ、されどニッチは客単価は高い」
HENTAI文化はどの世界でも客単価は高いですよね...。情熱も素晴らしい。いや、誉めてますよもちろん。
そしてワールドワイドのニッチは私達にとってマスである。という思考はweb通販では結構当たり前の話なんですが、ゲームを作る時もそういう考えがあって良いとは私も思います。
日本文化が好きな人に、ちゃんとした日本のゲームを提供する。彼ら彼女らはその為ならちゃんとお金払ってくれる(だろう)し、今ならダウンロードマーケットでインフラ問題は解消されてます。
国内で色んな特徴のある会社が、色んな日本の良いものを海外に売れば良いのでは?というシンプルな答えで良いのかもしれません。
だって、わざわざ好きでもないハゲマッチョ作るなら、自分達が慣れ親しんだ眼鏡の妹にメイド服着せた方がモチベーション上がるのではないでしょか?(まあ私の所はゴブリンとかゾンビだったりなんですけどね)
~続く~
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